毒。
そうです毒キノコ。
キノコ採集に行くとつねに近くにある危険です。
素人考えで同定を行って調理し食べるなんてことはもっての他ですよ。
できるだけ専門的な知識を持っている方と一緒に行きましょう。
それから、少しでも疑わしいものや、あまり見たことのない
珍しいものは、安易に口に入れないということが大事です。
毒キノコについては、古くから伝わる迷信がたくさん存在するようです。
けれど毒キノコについて見分け方、毒を抜く調理法というものは存在しません。
例えば、縦に裂ける・色が地味・虫食い、ならば食べられるというのも
あくまでウワサで、正しくありません。
また、塩漬け・油炒め・乾燥・ナスと煮る、といった料理法をすれば
毒が抜けるというのも間違いです。
よくよく考えてみれば、きのこ自体の成分が毒なのですから、
調理方法を変えたところで何もかわらないんですよね。
近年、毒キノコの判別方法がだんだんと難しくなってきています。
キノコ狩りをたくさんしている熟練の人ですら、
毒キノコの被害にあっているようです。
これはきのこがカビ系の一種であるために起こります。
カビ=菌であるため、種類もたくさん出来ます。
事実、毎年数多くの新しいきのこが発見されます。
雨や台風などの影響で、湿度が非常に高い日本であるがゆえ、納得できる結果ですね。
これにより、食べられるきのこに非常に類似したものが発見されています。
今まではそんな類似した、しかも毒のあるきのこなど当然発見されていませんし、
図鑑にものっていませんから誤って食べてしまうわけですね。
このように熟練した人でも一歩間違えば死んでしまう怖れもある毒キノコ。
熟練した人でも被害にあうなら、素人はもっと被害にあう可能性があるということです。
毒キノコというと、甘く見て軽く考えがちになってしまうのかもしれません。
けれど、日本で年に平均すると2、3人の方が命を落としているということですから、
重大に考えなければいけませんよね。
食中毒になった人もその何倍も何十倍もいるはずです。
毒キノコの見分け方は一つ一つを確かめて同定していくしかありません。
みなさんも気をつけてくださいね。
うっかりトリップでもしてしまったら
もうこの世に戻ってこれなくなっちゃった、
てなことがないように。 |