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       世界で確認されているキノコは数多く、 
        日本だけでも5000種類以上はその存在が確認されています。 
      毒キノコは食用のキノコに比べると、極端に数が少ないです。 
        じゃあなぜ毎年、毒キノコによる被害者が出ているのか。 
        それは前述でも述べたとおり、キノコを浅はかに考えすぎているからです。 
        食用キノコに似ているから、と言って何でも食べていいわけではありません。 
        食用キノコに似せた毒キノコが発生していないとも言い切れないわけですから、 
        安易に素人考えで口にするのはやめておきましょう。 
        では、毒キノコの代表的なものを紹介しましょう。 
       
      <ドクツルタケ(ハラタケ目テングタケ科テングタケ属)> 
       日本では毒性の一番強いものとして名を馳せています。 
        その白くキレイな姿とは裏腹に死を招くことから、 
        別名Destroying Angel(死を呼ぶ天使)などとも呼ばれています。 
      特徴としては、全体的にキレイな白色をしていて、 
        テングタケ科特有のツバとツボを持っています。 
      ツボとは根元の部分のこと。 
        実際に掘ってみると分かりますが、大きな袋状のようなものがあります。 
        これがツボです。毒が強いため、一本食べれば翌日には苦しみ抜いた末、死ぬそうです。 
      しかし、これはあくまで病院での処置が遅れた場合の話。 
        中毒症状としては、吐き気、下痢、腹痛、肝障害などがあげられます。 
        その苦しみと言ったら半端ではなく、意識不明に陥ることもしばしば。 
        気になる味ですが、聞いた話によると、かなりおいしいらしい。 
        キノコマニアとしては食べてみたいところですが、さすがに嫌ですね。 
        死のトリップだけは勘弁です。 
      以上から、毒キノコがいかに恐ろしい脅威を持っているかが分かったと思います。 
        熟練した人でも、毒キノコと食用キノコとの判別は困難です。 
        みなさんも、わからないキノコは安易に食べないようにして下さい。 
        特に、白くてツボとツバのあるキノコだけはトリップしないように。  |